現場や事務所において、すべての人が安心して働ける職場環境を整備することは「人命を守る」
という人道的理念そのものです。また営利を追求する企業経営にとって、事故災害の発生は効率を阻害し、場合によっては経営そのものも脅かしかねません。近年は企業の社会的責任の観点からも、ますます安全を確保することの重要性は高まっています。
現場での事故災害の直接的原因の多くは仮設設備・機械工具や作業方法に何らかの問題(不安全状態・不安全行動)が生じることにより発生しています。この不安全状態・不安全行動の芽を摘み、ムリ・ムダ・ムラを少なくしていくことは、災害防止のみならず、生産効率や品質向上にも大変好ましいことです。安全と品質は表裏一体だといえます。
正しい知識で安全配慮を施し、安全性を高めることは、生産性の向上にもつながることを、現場に携わる私たちは認識すべきです。そしてこれら人命を守り、事故災害の発生防止を図り、経営をプラスに進め、社会的な信頼を得るための具体的な活動を展開することが、本当の「安全衛生管理」だといえます。
今回、安全衛生基準書の改訂にあたっては、単に労働安全衛生法・規則の改正に伴う対応だけでなく、安全衛生管理基準を示すことによって、株式会社タチカワコーポレーションの現場に携わるすべての人が安全衛生に対する正しい知識を持ち、その作業員の方々が持っているスキルを最大限発揮できる作業環境を整備することで、ミス・ロスを未然に防ぎ、「無事故、無災害、ゼロクレーム」を実現するためにあります。